コーヒーの品種について ②

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今回はブルボングループの品種についてです。

Caturra(カトゥーラ)

Caturra(カトゥーラ)はブルボン系の品種では最も有名で基本の品種です。特に中米、南米では一般的です。

カトゥーラはブルボン品種の自然変異種で、ブラジルのミナスジェライス州の農園で1915-1918年の間に発見されました。

コンパクトな樹形で、標準的な品質の良好な収量潜力を持つ品種で、さび病に対して高い耐性があります。

カトゥーラは、植物が小さく成長する矮性単一遺伝子変異を持っています。その名前はグアラニ語で「小さい」を意味する言葉に由来しています。

発見後、サンパウロ州のカンピナスにあるサンパウロ農業研究所(IAC)によって1937年から品種選抜が行われました。育種家たちは、カトゥーラの小さなサイズが植物を密植できること、また二次枝が密に生えており、同じスペース内でより多くの果実を実らせることに注目しました。

カトゥーラは中央アメリカで広く栽培されるようになりました。1940年代にグアテマラに導入され、その後コスタリカ、ホンジュラス、パナマに広がって行き、数十年にわたり中央アメリカで最も経済的に重要なコーヒーの一つとされ、新しい品種のテストの「基準」として使われることもありました。

コロンビアでは、2008年に政府主導でさび病に強いカスティージョ品種を使ったコーヒーの再生プログラムが始まるまで、カトゥーラが国の生産量のほぼ半分を占めていたと考えられていました。

後に「カティモール」ファミリーと呼ばれる品種群の親の一つとしても知られています。さび病に強いティモールハイブリッドと交配され、矮性な植物で病気に強い品種が生まれました。

Bourbon Mayaguez 139 (ブルボン マヤゲス 139)

Bourbon Mayaguez(ブルボン マヤゲス)は非常に生産性の高い高木で、非常に良いカップ品質を持つ品種です。主にルワンダブルンジで一般的に栽培されています。

ブルボン マヤゲスは、その名前が示すように、中央アメリカからプエルトリコのマヤゲスにあるUSDA遺伝資源コレクションを通じて移動したと考えられています。

ブルボンは以前、中央アメリカからプエルトリコに導入されていました。この品種は、1930年代にコンゴ民主共和国のムルングにある遺伝資源コレクションに導入され、その後1950年代初頭にルワンダに持ち込まれました。現在、ルワンダでは重要な品種とされています。

ブルボン・マヤゲスの個体群が東アフリカに導入された際、一部の母樹が選ばれ、新しい品種を開発する基礎として使用されました。この選抜により、Bourbon Mayaguez 71とBourbon Mayaguez 139が生まれました。

Pacas(パカス)

Pacas(パカス)は、ブルボン種の自然変異種であり、ブラジルのカトゥーラやコスタリカのビジャサルチと似た特徴を持っています。

他の広く栽培されているブルボン系変異種と同様に、パカスは植物が小型化する矮性単一遺伝子の変異によって生まれました。これが主な利点であり、植物の小型化によって収穫量の増加が見込まれるほか、植物を密植することで農園全体の果実生産量を増やす可能性が生まれます。
しかし各病害虫に対する耐性が低く、特にさび病に弱い特性を持ちます。

 この品種は1949年、エルサルバドルのサンタアナ地域にあるパカス家所有の農園で発見されました。1960年には、エルサルバドルのコーヒー研究所(ISIC)がパカスを対象にした系統選抜(世代を重ねて個々の植物を選抜する方法)を開始しました。現在も国内で広く栽培されており、同国のコーヒー生産量の約25%を占めています。

Villa Sarchi(ビジャサルチ)

Villa Sarchi(ビジャサルチ)は、カトゥーラやパカスと同様に、ブルボン種の自然変異種であり、植物が小型化する矮性単一遺伝子変異によって生まれました。

この品種は1950年代から1960年代にかけて、コスタリカのアラフエラ州北西部で発見され、その後、同地域で系統選抜(世代を重ねた個別の植物選抜)が行われました。

コスタリカ以外では広く栽培されていませんが、1974年にIHCAFEによってホンジュラスに導入されています。また、ビジャサルチは高地条件に適応し、強風に対する耐性があることで知られています。

ビジャサルチが最も有名なのは、「サルチモール(Sarchimor)」というコーヒーグループの名前の由来の一つとなったことです。

SL28

SL28は、アフリカで最もよく知られ、高く評価されている品種の一つです。

そのため、1930年代にケニアで最初に選抜されて以来、アフリカの他の地域(ウガンダ、ジンバブエ、マラウィなど)や、現在ではラテンアメリカにも広がっています。
この品種は、中〜高標高地に適しており、干ばつに強い耐性を持っていますが、コーヒーの主要な病害には弱い特徴があります。

SL28の特筆すべき点は、その「頑健性(rusticity)」です。これは、何年、場合によっては数十年放置しても、再び生産可能になる性質を指します。ケニア各地には、60〜80年経ってもなお生産を続けているSL28の木が存在しています。

SL28は、スコット農業研究所(現在のカベテにある国立農業研究所:NARL)で1935年に選抜されました(詳細は下記参照)。1935年から1939年の間にスコット研究所で行われた個別の樹木選抜には、「SL」という接頭辞が付けられました。様々な起源を持つ42本の木が選抜され、収量、品質、干ばつ耐性、病害耐性について研究されました。
SL28は、1935年に「タンガニーカ干ばつ耐性(Tanganyika Drought Resistant)」と呼ばれる集団から、1本の木を選抜して生まれました。

最近の遺伝子検査により、SL28がブルボン遺伝グループに属することが確認されています。

K7

K7はさび病やコーヒーベリー病への耐性で知られ、ケニアタンザニアでの近代的な育種プログラムで広く利用されている品種です。

K7は、スコット農業研究所(Scott Agricultural Laboratories)がオリジナルの集団から5世代にわたる選抜を行った後、1936年にケニアで発表されました。現在もケニアで広く栽培されています。

最近の遺伝子検査により、K7がブルボン遺伝グループに属することが確認されています。

”出典:world coffee research”

次回はティピカグループについて書きたいと思います。

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