今回はTYPICA(ティピカ)グループについてです。
SL14
SL14は、1930年代後半にケニアのスコット農業研究所(Scott Agricultural Laboratories)で選抜された品種です。
1935年から1939年にかけて、スコット研究所で行われた個別の樹木選抜には「SL」という接頭辞が付けられています。SL14は、1936年に「耐乾燥性 II(D.R. II)」とラベル付けされた1本の木から選抜され、この品種の干ばつ耐性が注目されています。
D.R. II の起源に関する歴史的記録は失われていますが、その苗木は1933年にカベテで植えられ、その後リフトバレー東部の地域に広く分布しました。
最近の遺伝子検査により、SL14がティピカ遺伝グループに属することが確認されています。
SL14はケニアとウガンダの両国において経済的に重要な品種です。
SL34
SL34は、1930年代後半にケニアのスコット農業研究所(Scott Agricultural Laboratories)で選抜された品種です。
SL34は、ケニアのカベテにあるロレショ農園の1本の木から選抜されました。この研究は、スコット研究所が地元の私有農園の所有者と協力して進めていた背景があります。この木は「フレンチミッション」とラベル付けされていました。
フレンチミッションとは、1893年にタイタヒルズのブラ(ケニア)に設立されたフランス人宣教師(スピリタンズ)による伝道所に由来します。ここでは、レユニオン島から持ち込まれたブルボンコーヒーの種子が植えられました。その後、ブラからの苗木が1899年にナイロビ近郊のセントオースティンの別のフレンチミッションに持ち込まれ、コーヒーを栽培しようとする入植者たちに種子が配布されました。これが「フレンチミッションコーヒー」と呼ばれる品種の起源です。
歴史的に、レユニオン島からフランス人宣教師によって直接持ち込まれたことから、フレンチミッションはブルボン種の別名であると広く理解されてきました。
しかし、最近の遺伝子検査によると、SL34はティピカ遺伝グループに属することが確認されています。そのため、SL34がフレンチミッション系統の集団から選抜されたという従来の説が誤りである可能性も指摘されています。
PACHE(パチェ)
パチェはティピカ品種の自然突然変異で、単一の遺伝子によって植物が小さく成長する(矮性単一遺伝子)特徴を持ち、これにより高密度での植栽が可能となり、収量の向上が期待できます。
この品種は、1949年にグアテマラのサンタクルス・ナランホ(サンタ・ロサ県)にあるブリト農園で発見されました。その後、「集団選抜(マスセレクション)」によって選抜されました。集団選抜とは、優れた特性を持つ個体群を選び、その種子を一括して次世代を形成し、このプロセスを繰り返す方法です。
この集団選抜はグアテマラの民間農園で行われ、その後、他の地域や国へと広がっていきました。
”出典:world coffee research”
※次回はBourbonTypica Groupについて書こうと思います。



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