コーヒーの品種について ⑤

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今回はカティモール グループ(Catimor group)についてです。

ティモールハイブリッドとカティモールの背景

CIFCは1958~1959年インドネシア・ティモール島からティモールハイブリッドの種子を受け取りました。ティモールハイブリッドは、1920年代に自然発生したアラビカ種(C. arabica)とロブスタ種(C. canephora)の交配種であり、そのロブスタ遺伝子によってさび病に対する高い耐性を獲得しています。CIFCは1967年2つの高耐性系統を選抜し、葉さび病に強く、コンパクトな樹形の品種開発を開始しました。その結果、さび病耐性のあるティモールハイブリッド系統をコンパクトなカトゥーラと交配し、ハイブリッド系統が作られました。

これらの交配種はブラジルIACで試験され、「カティモール(Catimor)」という名称が付けられました。カティモールはちょうど、さび病がアメリカ大陸に到達した時期に誕生し、その後、CIFCを通じて世界中に配布され、各地域で選抜・改良が行われました。

「カティモール」は一つの品種ではなく、親系統が類似した複数の異なる品種のグループを指します。各国で選抜が行われ、異なる品種が生まれました。

カティモール系統は、耐病性の高さと高収量が評価される一方で、一部ではカップ品質が劣るとされることもあり、地域ごとの改良が続けられています。

Catimor129

Catimor129は、コロンビアのカティモール(Catimor)系統(カトゥーラ × ティモールハイブリッド1343)から選抜された品種で、マラウイでは「Nyika」とも呼ばれています。

この品種は1970年代にケニアを経由してアフリカに導入され、ケニアではルイル11(Ruiru 11)の一部の系統における母系の1つとして使用されました。その後、1990年代にマラウイに導入され、紅茶研究財団(Tea Research Foundation)のコーヒー研究部門によって選抜されました。2006年に品種として正式に発表され、主に高収量と、さび病およびベリー病(CBD)への耐性が評価されています。

マラウイへの導入は、欧州連合(EU)による小規模コーヒー生産者の農園再生プロジェクトの一環として行われました。このプロジェクトでは、老齢化したアガロ(Agaro)やゲイシャ(Geisha)の木を、高収量で病害耐性のあるカティモール系統に段階的に置き換えることが目的でした。これにより、さび病やベリー病を農薬の大量散布なしに抑制することを目指しました。

導入された5つのカティモール系統のうち、ベリー病に対してある程度の耐性を示したのはCat129のみでした。

Costarica95

この品種は、ティモールハイブリッド 832/1 とカトゥーラの交配によって生まれました。

系統選抜(優れた個体を世代ごとに選抜する方法)は、コスタリカのコーヒー研究機関 Instituto del Café de Costa Rica(ICAFE) によって行われました。

この品種は、カチモール(Catimor)系統の一部であり、高い耐病性と高収量を特徴としています。

T8667

T8667は、ティモールハイブリッド 832/1とカトゥーラを交配した系統の選抜品種です。中米のコーヒー育種において、T8667はさび病に対する重要な耐性を持つ品種とされています。

この品種の起源は、中米地域のコーヒー研究コンソーシアム「PROMECAFE」の創設初期に遡ります。

「PROMECAFE」は1978年に設立された、メキシコ、中央アメリカ、カリブ海地域のコーヒー産業の技術開発と近代化を推進するための地域協力プログラムです。

米国国際開発庁(USAID)の中央アメリカ地域プログラム局(ROCAP)とブラジルのカンピーナス農業研究所(IAC)からの資金提供を受け、さび病(CLR)やベリー病(CBD)などの病害対策、気候変動への適応、新品種の開発などの活動を行っています。

1978年、コスタリカの熱帯農業研究高等教育センター(CATIE)は、ブラジルのヴィソーザ連邦大学(UFV)からT8667のF5世代(第5世代)を受け取りました。この種子は、ポルトガルのさび病研究センター(CIFC)で、ティモールハイブリッド 832/1とカトゥーラの交配(H26)から選抜されたものです。中米では、この系統に「T-8667」という名称が与えられました(「T」はCATIE研究所があるトゥリアルバを意味します)。

出典:world coffee research

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